1.29.2012

18



Jan 23 2012
雪が降った
渋谷駅の山手線ホーム
遅れてきた電車に最後に無理やり乗り込んだぼくの目の前に現れたのは紛れもない彼女だった
ホームで次の電車を待つ彼女と
満員の車内からこぼれ落ちそうになりながらキミをみるぼく
ぼくをみるキミ

もしかしたら似ているだけの人だったのかもしれないのだけれど
時が経つにつれ
彼女だった理由しか浮かんでこないのです

まんまるでくるくるで

たとえ他人だったとしても、ぼくは彼女に包まれたかのように
そうまたあのときの感じそのままに
心臓をワシ掴みにされたみたく
ぎゅう
と収縮してそして今もそんなふうです


最後に電車に乗り込んだのぼくと次の電車を待つキミ
約1mの空間に隔てるものはなかった

声を
かけなきゃ
というぼくを思いとどまらせたのは
ぼくはそう紛れもなく彼女に避けられているという圧倒的な事実を思い出したこと
声をかけたらまた彼女が苦しい思いをするのだということ

その瞬間にぼくは自分をころしてしまった
スタジオに勤めていたころ
機材や細引きをもう動かないようにすることを「ころす」と言っていた
毎日ころしてころして機材を固定し続けた毎日
そしてぼくは、ぼく自身をガッチリところして殺した

単なる偶然
だとおもってた
偶然=chance, accident
ぼくにとってはaccidentだとばかりおもっていたけれど
chanceが潜んでいたなんて
chanceだったかもしれない
そのchanceをころしてしまった

それでも彼女に会えたと
うれしいぼくも確かにいて
彼女じゃない他人でも
デイドリームでも
うれしいぼくはもう嫌です

あぁもう自分の持っているこの感情を
脱いで捨ててしまいたい

1.21.2012

17

何をされても食い下がって
面倒な現実はとりあえず見ないふりで
端の方にやっておいて
絶対にそちらは向かず
とにかく
食い下がって
テキトーな言葉を並べては
さらに食い下がる

ぼくは情けない人間だ

残念だったね
悔しいよ
でも仕方がなかったんだと
そうおもう
ことにするほかにないじゃないか
おそらくは前には進んだんだよ
ぼくもキミも

赤虫を針に突き刺して
突き刺して
この情けない人間の
ただの悪ふざけの為に
殺すんです

1.10.2012

16

昨年末友人からちょっと話があるっていうふうで、電話があった
何かと聞けば直接会って話がしたいとかなんとか
もったいつけた様子
たぶん付き合って間もない彼の彼女と結婚でもするんだろうって思っていたら案の定その手の話で
なんだかぼくはウンザリしたものです

いまこの時点では、おめでとうなどという気分にはなれずに、ぼくにとって真実どうでもいいこだと感じて、なんだかとても面倒な気分だったのだ
一応付き合いも長い友人なので
思ってもいない口先だけのおめでとうは言わないことにした

だからぼくは「あぁ」だとか「そっか」というような
ヘラヘラした相槌を繰り返すばかりだった

その後、感情が動かない会話をして別れた


1.02.2012

15

朝起きて思ったのはキミとのこと
そして家中に充満するにおい
こいつを煮たそのにおい

ほんとうにすまないとは思うのだがぼくはきみが苦手だよ
そんなふうにしかキミとはわたり合えないのをとても残念には思うのだけどどうしてもだめなんだ
何度だって試したんだけど
そのたびにぼくは苦しいんだ

きみもぼくみたいなヤツにいやいや付き合ってとり込まれてゆくのはイヤだろう
ぼくがキミならイヤだな

でもこの先もそうとは限らない
あるとき、何かの拍子に
きっかけなんてなくて
それはもう緩やかにそしてナチュラルに
キミとぼくとに、何かからの解放が訪れるんじゃないか
なんて

今日はこのへんで
また